イギリスにおける人気
イギリスにおける最初のドクターマーチンは、1960年4月1日に片側8個の紐孔、チェリーレッドの色、ナパ革のデザインで発売された。それは郵便屋、警察官、工場労働者などの間で人気を博した。1960年代後半には、スキンヘッドがドクターマーチンのブーツに注目し、チェリーレッドのブーツがストリートギャングの象徴的スタイルとなった。
1970年中頃、ドクターマーチンのブーツはイギリスのパンクロックスターの間で人気となり、そのファンもまたドクターマーチンのブーツを履くようになった。これらのブーツと靴が若者のサブカルチャーとして人気を集めるようになった。ドクターマーチンの名前はアレクセイ・セイルの歌の題名としても使われ、マッドネスのCDボックスセットThe Businessのカバーアートにも登場する。
近年の情勢
2000年代には、ドクターマーチンはAirWairという名のもとで伝統的な黒い靴、サンダル、つま先に鋼の入ったブーツといったさまざまなスタイルが提供され、独占的に販売された。
2003年4月1日には、ドクターマーチン社はイギリス国内での生産を止め、1000を超えるイギリスの職を奪った。それ以降、ドクターマーチンは全て中華人民共和国とタイ王国で生産されることになった。この変更に伴い、(2001年1月から提供されていた)菜食主義者御用達の非革製品が生産終了となった。菜食主義者御用達の靴メーカーは、ドクターマーチンと同様の非革製品を作っているAirseal lineとなった。一方、多くのパンクロッカーやスキンヘッドがGrindersやGripfast、Rangersといった競合するブーツ生産メーカーへその関心を変更していった。
White社
ドクターマーチンには1990年代後半までAir Wair社製とイギリスで製造していたホワイト社製が有った。ホワイト社製のドクターマーチンは1990年代終わりごろに製造中止となった。
ホワイト社のドクターマーチンはトゥの部分の丸みが可愛くて人気が有り、Air Wair社と競合していた時代もホワイト社の方が多少人気が有った。しかし、Air Wair社の方が多少製品の精度がよかったと思われる点と箱がAir Wair社のような綺麗な箱ではないことが、難点として上げられる。特にホワイト社の箱は、ダンボール製の無地の箱で、横に一枚ラベルが張って有るだけだった。
Air Wair社製とホワイト社のドクターマーチンを比較してみて大きな違いは、ホワイト社の製品はタグが「DrMartens」になっていること、サイドに有るマーチンの刻印が無いこと、先に記載した通りトゥの部分の丸みが有ること紐が丸紐ではなく平紐であること、インソールの刻印のデザインが違う上に文字が金色であること、そのあたりが大きな違いである。